『相談室だよりあおぞら』No.6を発行しました

2021年12月06日

東京教育カウンセリング研究所では、東京文理学院の生徒に向けて定期的に『相談室だよりあおぞら』を発行しています。

先日発行したNo.6は、「アサーション」がテーマです。

【相談室だよりあおぞら No.6】

秋は文理学院でも体育祭や文化祭があり、普段以上に人と接する機会が増えたかと思います。改めてコミュニケーションの楽しさと同時に難しさを感じたという人もいるかもしれませんね。そこで今回はアサーションと呼ばれる望ましいコミュニケーション方法を紹介します。

アサーション(assertion)とは『主張』を意味する英単語で、心理学では『自分も相手も尊重するコミュニケーション方法』を意味します。アサーションへの理解を深めるために、まずは自己主張の3つのパターンについて考えていきましょう。

アグレッション(攻撃的)

相手の意見は聞かずに、自分の主張だけを通そうとするタイプ。積極的でリーダーシップがある一方で、傲慢で我儘にうつることも。『常に物事を勝ち負けで決めてしまいがち』だという人は注意が必要かもしれませんね。【相手よりも自分を優先】

ノン・アサーティブ(非主張的)

相手の意見や考えを優先するあまり自分をないがしろにしてしまうタイプ。思いやりがあり優しい反面、優柔不断になってしまいがち。自信が持てず『自分の意見なんて・・・』と発言する前に自ら否定してしまう傾向があります。【自分よりも相手を優先】

アサーティブ(主張的)

伝えることと聞くことのバランスが取れている理想的なタイプ。相手を尊重しつつも、自分の意見や考えも相手に伝えることができます。アサーティブなコミュニケーションスタイルを心掛けることによって自律心や協調性、そして柔軟な対応力も養われます。【自分=相手】

(アグレッション + ノン・アサーティブ)÷ 2 = アサーティブ

※アサーティブはアグレッションとノン・アサーティブの中間に位置します。

アサ―ションには「他者の尊重」と「自らの尊重」、すなわちアサーティブな姿勢が必要不可欠です。


≪他者を尊重し自らも尊重するアサーションの実践≫

相手の主張も認めよう                                  意見の押し付けはアグレッションになってしまいます。もし自分が望むような反応を相手が示してくれなかったとしても、受け入れることも必要です。自分が望まない時はNOといい、その代わりに相手のNOも受け入れる。アサーションはそのような公平さの上に成り立っています。NOは言っても言われてもOK!

気持ちを伝えよう

相手が気持ちを察してくれるのを待っていても気持ちは伝わらず、時には誤解を招くことも。コミュニケーションはお互いを理解し合うことによって成立します。自分の気持ちはしっかりと相手に伝え、正しく自分を理解してもらいましょう。「楽しかった」や「助かった」など、自分が感じたことを素直に伝えていくことから始めてみてもいいかもしれませんね。

 自己表現が苦手だという人は、まずは自分自身を認め受け入れることから始めてみてはいかがですか。自分を認め、そして相手も尊重する。普段からアサーションを意識的に実践していきましょう。適切な自分表現方法が身につき、コミュニケーションを図ることがより一層楽しくなるはずです。